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健康トピックス

早期発見のための大腸内視鏡検査

2022年11月20日

皆さん、こんにちは
開院から2週間が過ぎ、お腹の不快感や肝機能異常でクリニックへ相談に来られる患者さまが増えてまいりました。
当院では、現在の症状やこれまでの病歴などを細かくお聞きし、お腹の診察をしたうえで適切な検査を勧めております。
その中で、ひと月に何回も下痢をするとか、下痢と便秘を繰り返すなどの慢性的に便通異常がある方は、大腸の内視鏡検査(大腸カメラ)をお勧めしております。大腸カメラというと、特に女性の方は「痛い」「恥ずかしい」というイメージで受診をためらっている人が多いかもしれませんが、便通に異常をきたす問題が大腸にあるのかないのかは、内視鏡を使って中から観察するのが最も確実であり、そのためにも早めに検査を受けていただきたいと考えます。
以前は胃がんが多いといわれた日本人ですが、食の欧米化により最近は大腸がんが増えてきております。大腸がんの多くは、大腸ポリープから発生すると考えられ、大腸ポリープを切除して大腸をきれいな状態(クリーンコロン)にすることで大腸がんは予防できます。当院では、検査中に腺腫といわれる将来がんになる可能性のあるポリープを見つけた場合は、その場でできる限り切除させていただいております。他院で受けた際には、麻酔で寝ている間にポリープを切除されたため、本当に切除が必要だったかどうかわからなかったという患者さまのご意見を耳にしますが、当院では検査中の鎮静剤や鎮痛剤は、患者さまにあわせて必要最小限で調整し、丁寧でお身体に負担の少ない内視鏡の挿入・観察を心がけております。多くの患者さまに自身の腸の中をモニターで観察しながらポリープ切除を受けていただいておりますので、ご安心ください。日帰りで対応可能な手術ですので、健診で便潜血陽性になった方、トイレで紙に血が付くなどの気なる症状がある方もお気軽にご相談ください。

インフルエンザと新型コロナ同時流行の可能性

2022年11月06日

皆様、こんにちは。
クリニックは開院後、間もなく2週目をむかえます。
内覧会に来ていただいた方やおなかの症状でお悩みのかたなど、開院後より多くの方にご来院頂いておりますが、同時に発熱のご相談も増えてきております。今年の冬は、新型コロナ感染症第8波の到来にくわえ、インフルエンザの流行が懸念されております。クリニック発熱外来を来院された方の中にも、新型コロナ検査で陽性の方は散見されますが、まだインフルエンザの方はみられない状況です。
インフルエンザの流行が危惧される理由としては、規制緩和で国際的な人の往来が増えだしたさなか、今年の6月に南半球のオーストラリアでインフルエンザの感染流行が起こり、ちょうど夏・冬が逆転する12月ごろに北半球での感染が予想されることにあります。新型コロナ感染症が出現後、過去2年間に国内でのインフルエンザ流行もなかったために、社会全体でのインフルエンザ抗体の保有率も低下しているという報告もあり、ワクチンによる感染予防が国からも推奨されています。ワクチン接種後は、およそ2週間でウイルスを中和する抗体ができますが、抗体ができるまでは発症予防効果はないため、インフルエンザが流行する前に接種することが大切です。
インフルエンザ、新型コロナ感染症ともに発熱、咳、関節痛などの症状がみられ、症状から両者を区別することは難しく、症状の程度や基礎疾患のある人・高齢者といった重症化リスクがある場合は、かかりつけ医や発熱外来を受診し、その診断に応じて治療薬の処方を受ける対応が必要となります。
当院もかかりつけ患者さまの発熱対応には万全を尽くしておりますが、できる予防として早めのワクチン接種にご協力お願い致します。