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動脈硬化と頸動脈エコー

2023年02月19日

皆さま、こんにちは
今回は、動脈硬化の話題です。2月にはいり、4月からの入職に向けて健康診断を受けられ方がふえてきましたが、検診結果のご相談で来院される方も多くなっております。なかでも血糖値、コレステロールや血圧の上昇を指摘されての相談が増えている印象です。これらを放置した場合の一番の問題は、動脈の壁が硬くなる動脈硬化です。
本来、動脈の壁は弾力性がありますが、年齢や生活習慣が原因で血管の内側にコレステロールや線維など、プラークがたまると血管が狭くなったり、弾力がなくなったりします。やがて血栓ができて血管につまってしまうと、心筋梗塞や脳梗塞の発症につながります。高血圧、脂質異常症、糖尿病、肥満などがあると、血管への負担が慢性的にふえて、本来の加齢に伴う変化以上に動脈硬化をすすめてしまいます。
動脈硬化の程度を調べる検査はいくつかありますが、最も簡単に評価できる方法として、頸動脈(けいどうみゃく)エコーあります。頸動脈は脳に血液を送る大切な血管で、エコーで血管壁の厚さと血管の内側の状態(細くなっていないか)を画像観察することで、その場で迅速に判断することができます。腹部のエコー検査と異なり、飲食の制限などが不要で、しっかりと首がでる検査しやすい格好で来ていただくだけで問題ありません。
年齢問わず、身体に悪い生活を送っている場合や健診結果が気になる方は、大きな病気を発症する前に一度頸動脈エコー検査を受けてみませんか。検査をきっかけに、生活習慣の見直しや健康意識の改善につながるかもしれません。

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